第三回『以心伝心(1)』

レビューとかなんとか言いつつ、本放送の日から幾日もずれてる罠。関東地区では毎週水曜深夜二時半くらいからですわよー。
というか、いっそ月曜とか火曜の夜とかに先週の回の分を更新するのが一番親切のような気もしました。
あらすじチェッカーみたいな感じで。
ともあれ暇が取れたときにやらないといつできるかわからないので記録。

ちょっと凡庸な感じの前回に比べ、幾分第一回目のテイストに戻ってきた感があります。男二人は無闇にあばれるし、お風ちゃんは順調にヤラレキャラの王道を歩んでおります。
あらすじは、こう、前回を受けて道中の三人が、事情(主にムゲンとジンの都合)によってバラバラになり、それぞれ別の経路で同じ宿場町にたどり着くという展開。
昔からの任侠一家に守られていた町を、新興の極道が乗っ取ろうと企んでいるという筋です。ムゲンはカニ食わせてくれるってんで新興の極道の用心棒に。ジンはなんとなくなりゆきで地元勢に加勢。
そして地元任侠親分の倅の起こした事件をきっかけに、雌雄を決する決戦が遊郭で始まるのであった!
みたいな。
で、その遊郭で三人はそれぞれの立場で再会して、男二人がまたもや斬りあうために抜刀するところで次回にヒキ!なんですが、その瞬間のそれぞれの立場というのが、

  • ムゲン/新興極道から、ピンク接待うけてるところ。
  • ジン/女装して潜入中。コード押さえないでかきならす三味線披露中(仏頂面で)。
  • お風/行きずりのヤクザに騙されて叩き売られて女郎部屋(なのになんかありえないくらいポジティブ)。

という感じ。
…とりあえず後の二人の状況がありえない。
ジンことメガネはいつにもまして仏頂面でして萌えでした。というか、女装した辺りでとうとうキャラが固まってしまった悲哀のようなものを感じました。大きい婦女子のお友達はどうか、どうかあのメガネをありがちな耽美にしないように願います。
あのメガネは、貴重なんだ…。希少種なんだよ…。
よく考えてみるとメガネの癖に行動基準が一貫してないとか、よく考えてみると実はメガネで仏頂面の癖に異常にノリがいいんじゃないかとか、「画面外での奥ゆかしさ」が絶妙なんだよ…。そこをあんまり赤裸々に描かれちゃうと半減なんです(何かが)。
まあともかく。
あとは何と言ってもお風ちゃんのヤラレっぷりが白眉。
たぶんこのままいけば、転んだくらいで膝小僧怪我したりしないし、このままゆけば雷に直撃されてもアフロになるか骨が透けるくらいで済む位置まで到達できそうな予感。

今回もジンとムゲンにダッシュで山中置き去りにされ、町を歩けば占い師に金をたかられ、さらに歩けばヤクザに因縁つけられて女郎屋に叩き売られる始末の不幸ズンドコ娘っぷりが面白かったやも。一片も悲惨な感じがしないのがまったくもって萌えです。その意味のわからないポジティブさが、やっぱりヤラレはこうじゃなくちゃと思わせてくれます。ハイ。
しかも、それでいてこの子が役割的に「ツッコミ」であるというのが一番驚異的なところかもしれません。

次回の放送は水曜日ですよー(たぶん)。