本日のわたくし。

あかブーくんとキャッチボールにふける。耽溺す。
我々大日本キャッチボール党は実に好き勝手する党である。わたくしは低めの球がほうられた場合、徹底的に無視する。捕球するそぶりさえ見せない。あかブーくんは肩の調子によって好き勝手に緩急をつける。速球の次にチェンジアップを平気で放る。あとキャッチボールしながら煙草吸って息切れしてすぐ死ぬ。
というわけで本日の会話を少々抜粋。
「魔球26歳、というものを発明した!」
「よしこい!」
「どぎゃー」
「いつもと何が違う!」
「ボールを、薬指と中指で掴んで投げるんだ!」
「そ れ は も う す で に あ る 」
「なにいっ」
「シンカーとかそれだから」
「魔球26歳、一球だけ投げて早くもその危険性により封印!」
「だから、もうすでにあるから!それ!二番煎じだから!」
「封印!才能がこわい!」
「話聞けてめえ!」
ともあれ。
キャッチボールに耽溺した後は夕刻より中国家庭料理にふける。耽溺す。近所の中国料理屋で大変からい料理などを食べる。ここは中国人の経営する料理屋であり、辛いと表示されている料理は芸術的に辛いのである。脱線するがこの料理屋、メニューなどにある誤記がすごい。「たいへんからいのこと、気をつけてください」とか、漫画の中国人喋りを忠実に再現したような文字表記をするのである。個人的に愛してやまない。すごいお店だ。
ともあれ。
激辛四川風牛肉煮込みという、個人的にこの店の「本気」が味わえる料理がある。それを注文した我ら。取り分けながらすでに匂いであかブー、ムセる。「これは…すごい!」二人して汗を流しながらつまみ、飲酒する。26歳独身同士の週末である。色気。色気が足りぬ。
実は渋谷で同性異性とりまぜた旧友との夕食&カラオケに誘われたのであるが遠いのと渋谷にうまい料理を食わせる店が想像できなかったので拒否。二人会である。なんぴとも我々大日本キャッチボール党の結束を揺るがすことは出来ない。
ともあれ誘ってきた相手も気心の知れすぎた相手ゆえ、拒否のメールに「しねあばずれ」と入れたらそれ以来携帯の変換履歴で「し」と押すたびに「しねあばずれ」と表示される。いつか誤変換してそのまま送ってしまう日が怖い。恐ろしくて死にそうである。ちなみにそのままの文面で送ったらたいへん怒られた。ちなみに正確な文面は「しねあばずれってあかブーくんがいってます」。あかブーくんからも怒られた。
されどわれら傍若無人、大日本キャッチボール党である。明日はどっちだ。