14巻出てた。

何かを振り切るような感じで読みました14巻。刃牙の章。ではありませんね。爪牙の章。
のっけから「女」の章です。前半は特に男女関係のお話でまとまっています。後半の戦争は確かに総力戦の気配やありです。死んでゆく人あり、落ちる砦あり、新兵器開発の糸口あり。
特に物語における不遇オブ不遇。美人のせいで不遇が際立ってくる扈三娘。変態カミングアウトの聞喚章に狙われている扈三娘です。って、なんか、初めてこの人内面を書かれた気がするな。

ウーマンリブなんだよ!
ご飯を取り分けたりとかは絶対やらない、と意地を張ってアレするあたり、先日離婚した小朝の嫁のような香りがそこはかとなく漂ってくる扈三娘。もしくは美味しんぼに出てきた鉄火肌の女寿司職人の香り。美人でなくなったら相当つらいぞそれ。乳なんて所詮脂肪。
九紋竜がいきなり武論尊になった!
如意棒ぶら下げて大立ち回りの史進。ここだけ原作が急に北方謙三から武論尊になった。明らかにスッコンと突き抜けた漢の話。