考えてばかりいると

頭が爆ぜそうになったので気分転換に、緊張感ミチミチのサラ飯ランチ。
神保町のとんかついもやに行きました。

ここはホントにカウンターしかないだけあって、緊張感がハンパない飯屋です。
具体的に言うと席が空いたら豚を揚げながら板場の人が「どうぞー」っつって席を勧めてくれるんだけど、ぼうっとしててコレ聞き逃したりするといきなり地獄。
徐々に「どうぞ」の語調が荒くなってって、最終的には「どうぞ(つってんだろ
テメー聞こえねえんだったら右の耳からキャベツ丸のまま突っ込んで左の耳から千切りにして山盛り出してやろうかッ)」くらいの勢いになります。飯食う前からコレ。東京こわい。

最近は僕も割と慣れたもの…だと思ってたんですが、今日はたまたま隣り合わせた人が知ってる人だったので、「ここ、よく来るんですか」などと小さい声でお喋りしてたらオバちゃんにマンツーマンマークされました。
うるせえ、って怒られるならまだアレなんですが「隣同士になりたくてもなれないお客様もいらっしゃいますので」つって小さい声で怒られました。ひいい。
ここいつも厳粛なまでに静かだなとは思ってたけど、ディオゲネスルールまであったのね!

ちなみに、これでトンカツ薀蓄とか説教とか常連のしたり顔とかがついてきたら「高菜食べてしまったんですか」になっちゃうと思うんですが、中の人たちもストイックなまでに無駄口叩かない(どうぞとありがとうございましたしか言わない)ので、そこまで腹立ちません。
「うっかり厳しい修行の場に迷い込んだ都会人」ごっこを楽しめるなら、大分面白いお店だと思います。
緊張感ハンパないけど。
オマケみたいだけどトンカツ美味しいし。

ちなみに、個人的には頂きますとご馳走さまくらい言いたいのであまり勧めませんが、「終始一言も口利きたくない昼食」プレイがメインのお店という捉え方もできます。メニューは定食一択のうえ、大半の人は一言も発さず食って出てゆきますゆえ。