思うんですが。

oberon2011-08-27

「これが嘘だったら腹切ってみせますよ」というのは時代劇的にはアウトなんじゃなかろうか。
ていうかそれじゃ切腹ってただのキツイ罰ゲームじゃん。などと思うのです。

確かにセルフハラワタ大公開ってのはそれ自体で異常行動だけれど、でも、こう、そうじゃないでしょう、と思うのです。
ジャパニーズハラキリのもっともヤバいポイントは、罰とかそういう次元を超越してるところにあるんじゃなかろうか。
つまり、「嘘ついてたらお詫びに腹切ります」ではなくて「嘘ついてないけど信じてもらえないみたいなので腹切ります」が正しいと思うのです。
正しい異常行動。

つまり、濡れ衣とか嘲笑とか疑念とか、その手の謂れのないマイナス効果を打ち消す最終手段が切腹
だから本来、何一つ後ろ暗いところのない人にしか許されない行為だった筈なんです。
それを逆手に取って、後ろ暗い人が切腹することで本当の罪を有耶無耶にするような、そんなあさましいケースが出てきたから誤解されてるのかしら。

というわけで僕は今後、詫びとか罰とかとして切腹を言い出す人を前にした時は、必ず似てない井之頭五郎の物真似でもって諌めることを明言しておきます。
切腹ってのはさあ、もっと無意味で自由なものであるべきなんだ。何者からも解き放たれて、こう、自由でなきゃ…」

蛇足ですがそれを踏まえてMTG的に表現すると

あなたとあなたのコントロールするクリーチャー全てにかけられているあらゆる効果を打ち消す。このターンが終了した時、あなたは死亡する。
また、あなたが一つ以上のエンチャントをコントロールしている限り、あなたはこの呪文を使用できない。

というのが本来のジャパニーズハラキリのカード性能だったんではありますまいか。
使えるようで今ひとつ使えないカード。ていうかゲーム的に勝っても死ぬという壊れ性能。それがジャパニーズハラキリじゃないんですかね。
ともあれMTGやりたい。