人が何を喜ぶかは分からない。

それと同じように、人が何を憎むかも分からない。
人の憎しみを踏まぬように気を遣って生きるのは、正直めんどくさい。機嫌ばかりとって生きねばならんのは本当の人生ではないのだ、とも思う。

ダンスは、地雷を踏まないようにステップするのではなく、美しいと思う軌跡を、跳ねるような躍動で踏むしかないのではないかなあ。
「協調性」は、人生においてほとんどの場面で二番目に大事だと思うけれど、それを一番に据えるのは他人の人生に、脇役で出演している場面だけ。
ここは自分の人生。
時には徹底的に踊る時間が必要だと思う。
鈍磨してゆく感性と、薄れてゆく怒り、重くなる身体。

僕はもう、踊ることに決めてやるのだ。