推測。

今後の物語の展開について「きっとこうなるに違いない」と騒ぐ心理は、つまり、安楽椅子探偵の悦びのお裾分け。

最近のネット文学界隈から離れて久しいわたくしが愛読しているpressenterさんの今週の更新がまさに佳境。
「まっ白な嘘」はおそらく二度読ませる回になると思われます。
コメ欄で一緒にきゃいきゃいしたくても自重して自分ちで呟くのですが、こりゃ、アレですね。
なんでソースを探そうと思ったんですかね」で転換するのは何かというと、五堂のスタンスになるわけです。実際の五堂の内部事情を知らないスタンスで見たら、事故で失ったソースをなんとかしてサルベージしたいと思うのが当然な訳で、五堂の建前としてはソースを探しているのが正しいカバースタンスな訳です。冒頭でほうぼうに電話もしたし。

五堂はリカバリーに興味がない、という折角の言質に意味をもたせるためには、どこかの誰かが「ソースを買った」という事実があるととても良いですね。その際の特約として、オリジナルの削除要請(口止め)なんかを求めてくれてればベストオブベスト。別にそれが城之内さんかどうかの証明なんてどうでもいい問題。事態の隠蔽と消滅を望むスタンスの人物が存在しているということが重要です。
五堂側が建前として、「取り戻せるなら失われたソースを取り戻したい」と言うしかない状況に追い込むことが肝要なのですね。

すでに五堂側は、ソースを買った、あるいは売った人物に対して建前上「それ見せろ」あるいは「返してくれ」と言わなければならない立場というジレンマに陥る準備が整っています。
自ら消した証拠を外部から持ってきて再アップするか、それとも自らの行った証拠隠滅という不正を認めるかの二択に追い込まれることが確定したのではないでしょうか。
そのあたりのジレンマ落としというのが鼠と龍のゲームの肝ではないか。これはそういう詰将棋なんではありますまいか。

でもこれ、ソースが手に入らないことには全部空論なんだよなー。「存在しないソース」を切り札に使うゲームの方がオシャレなんだよなー。

というわけでますます展開が気になる物語です。毎週月曜朝8時更新。今からでも遅くないよー!