謎の名前を呼ぶのは誰か、君か、それとも。

時折浮上する脳内トピック。今年もやります。
なぜ人を殺してはいけないのか。

とりあえずのところ、やはり問いの立て方として、同族殺しの是非を問う段階を飛ばしていきなり「なぜダメなのか」と問うことに違和感をおぼえるかどうかというところに問題の鍵はあると考えますが、それはさておき。

いとおしいから、というのが唯一の答えのように思っています。人はたぶん、生まれた時から愛し合うように作られていて、道を間違えてもそこに戻って来られるものだと思うのです。
愛し合うことを忘れてしまった大人の起こした、悲しい事件のニュースを耳にするたび、僕は子の寝顔を眺めに行きます。
こんなにいとおしいのに、といつも思います。

そして、憎らしい人や、相容れない人のことに思いを馳せます。
それでもやはり、僕の介在しない円環の存在を思います。僕のいないところで、僕の知らぬ誰かとつながり、愛し合う彼ら彼女らを思うと、やはり、殺さなくてもいいか、と思うのです。