2006-08-27から1日間の記事一覧

足袋一族よりの寄稿

其を身どもの知りけるは、雨の落ちたる夜明けにて候。雨露の朝顔を濡らしぬ様を、半ば朽ちたる簾のあちらに眺め、動かぬ足に難儀する軒先にて候。身ども日の本にあらば足のほかに不自由なく、死ぬるも生くるも自在也。軒に身を寄せ、籠に寝たる今の身上なれ…