ジョニー・イングリッシュ

はい。ひさびさに見た映画が微妙とか言わない。
ちゅーわけで、父がたまたま借りてきてたDVDを横でぼうっとみたりしておりました。夜勤前のお昼は、昼のような夜のような微妙な感じなんですね。
で。
肝心の映画ですが、うーん。色々判断に困った気がします。ギャグ映画はギャグ映画なんだけども、基本的にどのギャグも上品すぎるというか毒がないというか、「これ笑っちゃっていいのかなあ」という後ろめたさみたいなものが少ない感じでした。その分、ちっちゃい子とか家族連れで見る分には安心なのかしら。TVCMでもさんざ流れた日本語の台詞、「君の娘さんたちに小さいチンチンがついてます」は脈絡のないギャグとして挟み込まれていましたが、シーン的にフォローも笑う隙もなかったので、ちょっとポカーンとしてしまった感じ。
筋は、といえば、英国国王の座を狙うイヤミなフランス人を、ローワンアトキンソン演じるダメスパイ、ジョニーイングリッシュが追うというのが本筋。新しい犯罪者のスカウトと実利をともにしたハイテク刑務所運営でのしあがったフランス人は、王位簒奪した後に、英国を世界全国から囚人を集めた「巨大ダメ人間捨て場」として運営するのだ、とか言っちゃってんの。で、それをジョニーイングリッシュが一生懸命阻止する話。
途中、英国女王が出てきたり(飼い犬人質にとられて退位の文書にサインしちゃう)とか、イギリス人がフランスを罵倒したり(「フランスは攻め込まれる道案内でもしてるのがお似合いなんだ」とか)するんだけども、こういう感覚が許容されるのってヨーロッパならではなのかも、とか思ったりしました。
「イギリス人はフランス人の尻のにおいでもかげー!」とか、一週回ってえらく先鋭的なセンスだと思ったんだけど、同じことを日本でやったらダメなんだろうなあ。女王を天皇に、フランス人を韓国人とかに置き換えたら、悪意があってもなくてもいきなり企画段階で不許可っぽい。
ネットゲーム運営で巨万の富を得た韓国人が天皇の座を狙って色々悪いことする。天皇の位を得た後は、日本を巨大なゲームサーバーとして運営することを目論む。それを阻止せんとするのは公安一課のダメ刑事、日ノ本太郎。みたいなみたいな。
でもものすごい批判を浴びそうな分、アンモラルな感じが面白そうなんだけどなあ。

ちなみにこの「ジョニー・イングリッシュ」で一番面白かったのはイヤミなフランス人の名前でした。「ソバージュ」て。フランス人だからソバージュて。21世紀なのに。

さ、お昼寝お昼寝。