『どろろ』(SEGA)

やってます。
うーん。
これ、ゲーム的にはどうなんだろ。とりあえずまだ万代様の賞しかプレイしておりませんのですが、雑魚敵をやっつける爽快感などが今ひとつ足らないような気が。
スライスモード*1に入っても、ボタンを追いかけるのに精一杯で「うわあこの連続攻撃スゲー」という自分酔いがしにくい感じ。移動に関しても視点変更が出来ない場所、というのが中途半端に多くて、カメラ固定の上しょっちゅう切り替えられると、やっぱり自分がどっち向いて走ってるのか分からないし、ふらふらしちゃう。あとマップが無闇に広いとかも難点かなあ。敵も出ない、アイテムも落ちてない広いマップとか、困るかなあ。
あとは、百鬼丸のアクションについてもちょっと切ない感じ。普段は太刀で戦っていて、切羽詰ると両手を投げ捨てて最終手段の仕込刀でズバー、というのが僕の中の百鬼丸なんですが、本作では、太刀と仕込刀の切り替えがちょっともったりしてる感じ。戦いながら切り替えると背後から斬られちゃうでやんの。さらに言えば、太刀の意味がない感じ。仕込刀は使えば使うほどレベルアップする、とのことで、ほぼずうっと仕込刀で戦うのが戦術的には一番よいんでしょう。普段から使ってないと、ステージ進むにつれて強くなる敵に対応できないし、仕込刀を温存する意味がゲーム的にゼロ。
うーん。
でも、僕の百鬼丸とはなんか違う。太刀でかなわぬと見るや腕を投げ捨て両手の仕込刀。そして敵を皆殺しにしたあと、肩で息をつきながら口で自分の腕を拾いに行く百鬼丸。そんな彼が見たかった…。
投げ捨てた手を拾いに行かなくても太刀に戻れるあたりとかも、ゲーム的には楽チンでいいんだろうけど、うーん。ううーん。
その辺はアレだ。
仕込刀は圧倒的に強いんだけど、そのままではアイテム拾えないし使えないとか、防御力スンゲー下がるとかダメージ食って初めて発動とかそういう縛りをつけてくれたほうがワタクシ的にはツボだった…。「手を捨てる」という行為にデメリットがないと、いきなり百鬼丸の戦いがあっけらかんとした超人のそれになっちゃうんだよね…。その辺の妖怪相手にも結構しんどい戦いをしている百鬼丸が好きなんだ。一寸先は死ってな感じの、雰囲気だけでも出してほしかったんだ。

でもまー、どろろたんかわいいヨ。

いいのいいの。こんな感じだろうなってのは分かってて買ったもの。手塚ファンを食い物にしようって姿勢に惹かれて買ったんだもの。過剰に期待してなかった分だけショック軽減だもの。
これから体の部分を次々取り戻していきます。とりあえず今日「血小板」を取り返したけどどうなのこれ。「俺血小板もーらい!」なんつってはしゃいだ魔神がいたってことでしょ。どうなのそれ。

でもまー、どろろパーンチ!のかわいさは凄いヨ。

*1:溜め攻撃をぶつけることによって、果てしなく連続攻撃を叩き込める技。そのかわり、スライスモードに入った途端に表示されるボタンの順番どおりに押していかないと途中でモード解除。ちなみにボタンの配列は毎回ランダム。あとボスには効かない。