コミケいってきました。

おいでくだすった皆様、手にとってくだすった皆様、遊びに来てくれた皆様、ありがとうございました。コンプリートリー幸福でした。

などとかみ締めるように呟きつつ、いまさらながら感慨にふける雷雨の夜。13日は、なかなかに懐かしい人びとや、懐かしくはない愛すべき人びとと出会い、軽く喋り、あるいは挨拶を交わし、夢うつつのうちに本日を迎えますれば、思い返すことのなんと多いこと。
当たり前ながら僕らは別の人生を生きており、その線の交差する点のなんとうつくしいこと。

会うために集まるのではなく、集まったから出会う、そのことに僕は軽い奇跡を思うのです。書くことを続けていたというただそれだけを原因に、いくらかの人たちが、まるで吸い寄せられるように集まり、結果として再会したりする。出会いや再会は、書くことなんかよりはるかにすばらしいと思うんです。そして、その出会いや再会が、他でもない書いていたことによって引き起こされるということに、僕はたまらない幸福を感じるのです。
書くことが、時折、人間らしい幸福から遠ざかるだけの行為のように思うこともあって、己の手を呪うような気持ちになることもあるのだけれど、書いていること、読んでもらいたいと思うことが引き起こす現象や結果が、ほんのときどき、そう、ほんのごくたまに、土曜日のような奇跡を呼び起こすこともあって。
書いていてよかった。と。すごく思う夜なんであります。レビューや日記など、書くべきことは多かれど、とりあえずは僕は、積んだ本の横でひとり眠り、物理的な枕があることを幸福に思います。
それだけをとりあえずは。忘れぬうちに。