格言。

ナンゾ断たねば叶わぬ願ひ、ならばその身にゃ合はぬこと。

というわけでいにしえの格言にしたがって休日を満喫しておりますれば、考えるのは原稿のことにてございます。なんでもそうですが、物事には旬と兆しがありまして、旬でなければうまくない、兆しがなければ始まらない、と何かと面倒の多いことにてございます。されど旬も兆しも座しては決して捕まらぬもの。町にでて、他所へ泊まって捜すもの。
田舎へ引っ込むためのバスの窓枠へ頬杖ついて、私は人の声を聞いたのです。

されば今、兆しは来ませり。旬は来ませり。