帰還の挨拶(3)

なんだかもにょもにょと書いているうちに自己解決してきて、そんなに吐き出さなくても楽になったのですが、とりあえず覚書的に結論。
・才能は浪費すべし。無限のものを「惜しむな」。
人生の短さを考えると、時間は無限ではないため、惜しむべきの気がしますが、結局のところ、何を重要と考えるかだと思います。人生時間を惜しむのは、人生がすでに満ち足りている人だけでいいと思います。僕は確かに、周りの人々に恵まれていて、満ち足りた生活を送っています。だけれど、僕自身が誇るべき立派な人間かどうかということについては、まったくもって満ち足りておりません。

以前からぶちぶちと、自分が怠け者なのか、勤勉なのか、卑怯なのか、勇敢なのか、自分の「本質」を見てみたい、ということをずうっと書いていましたが、このところちょっと変わってきています。今まで僕が見極めたいと思っていたのは「本質」ではなく、ただの「資質」であったように思います。成功するのも失敗するのも、それは「本質が導いた運命」だったのではなく、自分で決めた道行に適合する「資質」が在ったか無かったか、ということなのです。
いつか僕に書く力が枯渇するようであれば、「それは最初からその程度の器」だったということなのではなく、書き続けるための資質が足りなかったということなのです。
資質を見極めてから「実現可能な自分」を探すのは、実は臆病な行為で、資質について頓着せずとも「実現したい自分」を掲げてもいいんだと思います。それこそ、人生は短いんだし。
自分で自分を信じるための論拠に、自分の気付いていない自分の本当の力を探す、というのも考えてみればこっけいな話です。鶏と卵にも程があります。
自分を信じるに必要なのは、失敗したときに転んで怪我をする覚悟だけでいいんじゃないでしょうか。少なくとも、何がしかの「素質」ではありません。
この一年あまりの時間をかけて、何かの強化を行っていたように思います。僕は僕の周りの人々を信じ、僕自身も信じることにしました。沈黙の期間に、幾つかのつらい出来事などもありましたが、すべて抱えて持つことが、生きていくことなのだなあ、と思いました。
今、僕はこのwebに本当の意味で帰還したのだと思います。
ただいまかえりました。
これからもよろしく。