感情のピーク。

頂上、というのはもうあとは下るだけなのですね。
甘えるべき人が居る、というのはそれだけでありがたいことです。とてもありがたく思っています。思い出すだけで胸が少し、締め付けられるような気になります。ここで語るべきことと語るべきでないことがあり、僕の焦燥や倦怠は誰と共有できるものでもないけれど、ただ今は、吐き出すように書くことを許してください。疲れた僕をやさしく迎えてくれる人があり、そして、暇潰しに僕の書くことを読んでくれる人がいる、と思うだけで僕はまだ平気でいられるのです。
僕は、希望を持って生きてゆくしかできない人間です。希望を捨ててしまえば、それはただ死んでゆくだけなのだと思います。けれどこの世界は、人生に希望を持てる人だけでないのも確かです。ではお前にとってその人はもう、死んでゆくだけなのかと問われれば、答えられません。希望を持てない人が、それでも幸福に向かって生きていく姿を提示するのが物語のあるべき姿だと思いますが、それはやはり、絵空事なのです。
僕には物語を提示することしか出来ません。
それはある一面、とても無力で、どうしようもないことです。だからといって僕は物語を投げ捨てたりはしませんが、それでも自分の無力さを呪うものなのです。僕の物語は、僕だけの物語でした。もっと、ほかにやりようがあったのかもしれないと思います。自分の関わらないものについては、本当にどうしようもなく無力です。
自分が、関わることもできたはずのものに関わらずにいて、そして、もしかしたらそのせいで死ぬに任せてしまったものがあると考えるのは、まったく健全では在りません。そして僕は、健全ではないものにとらわれているのです。