15巻の感想。

遅くなったけれど感想。
折戟の章です。内容としては前の巻の続きで戦争が続いてます。絶望的とまでは言わないけれど誰かの死だけは避けられない予感がひしひし伝わってくる感じ。

花栄種割れした件
すいませんガンダムシードとか見てないのに種割れとか言っちゃいました。Gジェネだけの知識ですごめんなさい。しかしともあれ花栄が地味キャラから華麗に脱皮。「先手打って大暴れしない豪傑」ってのも素敵ですね。後の先ではありませんが、とにかくかっちょいいので花栄好きはぜひ。伊達に巻頭に名前書いてない。
ゲロ吐いてゴー。卵産んでゴー
もう何も驚くこたぁない。まさにそんな人体の神秘。でも確かにそういう瞬間ってあるのかもしれません。背中がハンパなく凝っていたときに、まさに一点を揉まれただけで血がぐおおっと流れ出して一発で快癒する感じとか、ありませんか。ともあれ超人林冲の「虫けら」発言はいまだに真意がつかめない。途中まで本気だったんじゃないかこの人。
子午山の様子がはじめて明らかに!
これは単純に感心してました。これまで、「理想の教育機関」としての書かれ方しかしてなかった子午山の様子が描かれてます。水滸伝の物語はどちらかというと、すでに覚悟完了しているタイプの豪傑がそれぞれの責任でそれぞれの生き方を貫いて行くタイプの、交差点的な物語の性格が強くて、その物語に参入してくる時点で人間が割とある程度完成している気がしてたんですね。だから鮑旭や馬鱗が更正に至る過程が描かれないことにちょっと不満があったのです。だから子午山の中で楊令と張平の二人の姿が描かれるのは単純に嬉しいんです。
扈三娘はん…
こいつツンデレではなかった。まだ、ただのツンツンだ!

戦争が終わって、しばしの休息。戦争に至るまでが物語であり、戦争になったら全ての運命は「避けられないもの」に変わってしまう感じがしてます。次の戦争が起きるまでに梁山泊の人々は何を出来るのか、青蓮寺の人々は何を出来るのか。久々に次が待ち遠しくてたまらない巻でありました。
でももうすぐ終わっちゃうんだよなー。