マイアース。

わたくしに火がついた。
しかしすぐに鎮火した。
なにって新しいカードゲームです。タイトルは「マイアース」。これです。書店の丸善とタイアップして作られたこのTCG、知ってる人はごく一部、発売してからいまだ一月に満たないのに、伝説になろうとしているカードゲームです。あくまでも僕の中で。

一言で言うなら「環境問題」を題材にした対戦型トレーディングカードゲーム。発案者はシリアスにキチガイだと思います。もしくはハイパージーニアス。
ゲームは環境破壊側と環境保護側に別れて戦うんですね。
環境破壊側のMTGで言うところのマナソースにあたるのが、二酸化炭素、ていうかいきなりやる気です。ちなみに守備側のマナソースは森とか川とか海とか。

「フハハハハ!あと一撃で俺を倒せると思ったのだろうがそうはいかん!このターン、俺は二酸化炭素を二枚使用して『地球温暖化lv1』を発動!貴様の『サワガニ』を踏み潰して地球に1点のダメージを与えるぜ!」
「そうは行くか!『地球温暖化』に対抗して僕は人間の営みを二枚使用!営みカード、『エアコンをこまめに消す』ッ!このカードの効果によってお前の地球温暖化は即座にパワーを2点減らされるッ!そう…サワガニを滅ぼす前になッ!」
「なああにぃっ!?やっちまったなあっ!」
「男は黙って」
「エコライフ」

そんなプレイ。
『エアコンをこまめに消す』とかは実在のカードなので、上記の遊びも出来ないこたないです。

ただし、公式のルールデザインが非常に脇が甘く、戦略的な駆け引きが生まれにくくなっていることは否めません(1ターンでのマナソース展開に制限がない、使った分だけ手札補充できる、戦闘ではユニット数の寡多に関わらずパワーの合計値で勝負の上、敗者側はユニット全消去、勝者側はユニット全残し)。
このため、構築済20枚デッキでは最初の手札がすべてマナソースであればほぼ勝ちというちょう大味設定。
1ターン目に全マナソース展開、次ターンに5ドローして引き当てる大型クリーチャー召喚、蹂躙。みたいな勝ちパターンしかないの。デッキ20枚だし。
公式ルールではとにかくワンサイドゲームになりがちですが、カードデザインがルールに準拠して作られていないくさいので、ハウスルール作ればゲラゲラ笑って楽しく遊べるハズです。

もっとも、シグマハーモニクスに近いレベルの、オマエテストプレイしたんかい、という公式ルールですが、なぜだかこちらは腹が立ちません。本当になぜかしら。
たぶん非電源特有系の、マテリアルはあるんだから遊び方は自分でなんとか出来るんだ的な可能性と、「風呂の残り湯で洗濯する」「夜は炊飯器の保温を切る」などのカードが持つ異常なインパクトのせいだと思います。
人生の切り札としてふつうに携帯したい。