あけましてしばし経つ。

めでたくもあり、めでたくもないのが新年。
みなさまあけましておめでとうございます。
お天道様に胸はって歩ける全ての人にとって、今年がよい年になることをお祈りしております。
微妙に障りのある言い方ですみません。

わたくし新年一発目に思いますことは、気持ちよく生きてゆきたい、ということです。
思う通りに行きられないのが人生かも知れませんが、ずうっと順調なのもつまらないのが人生です。
何か思いの通りにならないことに出食わして、ぐりんぐりん肩回して挑んで、勝ったり負けたりして生きてくのが人生です。
勝ったり負けたり、ですよ。
乗り越えられなくてもいいじゃないですかと思うんです。これはどれだけ勝ち続けられるかのゲームじゃなくて、盤面に残っている間、どれだけ気持ちよく暮らせていたかを競うゲームなんです。
そうじゃないのかな。

昨年末、わたくしは他人の傷のようなものを抱えつつ、旧友と飲んだくれて大晦日を過ごしました。
これくらいで歩けなくなるほど軟な育ちではありませんのでナニですが、出会う物事に対する自分のスタンスの変化は、やはり年をとったのだなあと感じます。
それは感受性が鈍ったのではなく、すこし、昔よりたくさんのものを抱えたままわ吐き出さずに居られるようになったのだなあ、と思います。その分、僕はものを書くことが少なくなりました。
いいものかな、わるいものかな。
ともあれ。
いずれにせよ、生きものとして生きる以上、よいもわるいも詮のない話です。

気持ちよく生きるのが大事。立派な生き方をするのが一番の復讐であるとは、ユダヤの教えらしいですが、実際その通りですよね。

今年も宜しくおねがいします。