すさまじいディレイ。

oberon2010-05-27

遅くなりましたが冒険野郎のトムソーヤさん
『流星ツルギー』
まずはこちらからレビュー。最新作です。収録策は5作。うち、もっとも印象に残った冒頭作、「星空人魚」についてまずは書こうと思います。
お話自体は、素直な、水の惑星らしい話でした。個人的には、もう少し水の水らしさというか、水でびしゃびしゃの感じなどが見たかったなとも思うのですが、それは多分、『世界の合言葉は水』を読んだ直後だから思うだけなので気にしないでください。
大人のセーラー服が見られただけでもわたくしは満足です。

それとは少し外れて、最近僕の考えていたことと少しリンクしていて、こう、少し興奮したことを書きます。つまり、位置座標に頓着せずにタイムリープを行った場合、地球は太陽の周りを公転しているのでほとんどの場合は宇宙空間に放り出されてしまうという推測についてなんです。
星空人魚のネタバレを含むため書き方が難しくて、とりあえず文字色反転させておきます。携帯から御覧の皆様ごめん。
それはどのように解決したらいいかなあ、などと考えていたんですね。
まあ、簡単に言えば出発地が、ジャンプ先の時間帯には公転軌道のどこへ移動していたのかを計算して、そこへ空間的にもジャンプするシステムがあれば、一応は解決します。でもまあ、さらりといってもデビル難しいので、当面は無理と仮定します。

つまり空間ドライブが完成するまでの間、タイムリープは、現在と同位置に地球が存在する時点、つまり、同月同日同時刻を狙うしかなく、また、閏年などの誤差を計算して修正するにせよ、位置座標誤差を減らすためには、数年単位という小刻みな時間跳躍が求められることとなります。また、位置座標の誤差があった場合にも、大洋の中心であれば、高さ軸の誤差によって地面にめり込んで死ぬ可能性や、落下して死ぬ可能性などを軽減できます。
と、なると、小刻みなタイムリープを繰り返す上では、やはり、海中で、同月同日を目指して、というのが、一番現実的な線かなあ、と思ったのです。もちろん、宇宙が膨張しているという視点を取るなら、同月同日でも位置座標は違うはずなのですが、そこはまあ、ともあれ。
で、今回の星空人魚、こちらでは深海に出入り口があった、という設定ではありましたが、そこにあらわれる事象自体はかなり近くて、すごく不思議なきもちになりました。どんな物語の世界でも、海と時間旅行は繋がるのね、とか。遺伝子のプール、大海原はそのままでひとつのタイムマシーンなのかっ、とか。
いつもそうなのですが、特に今回は、どんなことを考えながらお話を考えたのか、じっくり伺いたい気持ちで寄せて上げてはちきれんばかり。

長くなってしまったので次の感想については、また今度。
なんか、またSFっぽいのを書きたくなりました。SFはいいですね。実によい。
そんな訳で、マサキくんと約束した「スカイツリー」「親孝行」「ゆで卵」の三題噺はズンズンとSFやります。マサキくんは覚悟せよ。