誰も練ってはならぬ。

oberon2010-08-17

誕生日に、新しいイヤフォンを買ってもらいました。
僕にわからぬもの三題、といえば「コーヒーの味」「手を出すロリコン」「音楽の音質」として有名ですね。
そんな僕にもついにオーディオの道に足を踏み入れることとなりました。
自分でもアレなくらいに音の違いが分からないので、あえてリクエストしてみたわけです。
イヤフォンやオーディオの蘊蓄を調べ、にわかオーディオマニアのふりができるくらいの知識をオマケにして、この僕にも違いの分かる新しいイヤフォンを贈ってくれないかい、シュガー!
フフーフ。人はね、贈り物だけを喜ぶのではないのだよ、贈られる品物に込められた思い、選定する労力、ドヤ顏、そういった付帯する様々な背景を糧に明日という日を生きるのさ!

最初こそ、たいそう嫌な顔をされましたが、アイデア自体は悪くなかったようです。
お陰様で色々蘊蓄も教えてもらえました。高いやつは木とか塩とかそういう自然素材を使っていて値段も桁違い、とか。インピーダンスがね、とか。プラグの径の違いと音質の違いとか。

満を持して、古いのと聞き比べてみたら、こりゃ、アレですね。
「音が大きく聞こえるね!(第一声・原文ママ)」
あの時の微妙なあなたの顏、わたしは一生忘れないでしょう。

ともあれじっくりと聞いてみるとやはり違いますね。低音がよい、との触れ込みのとおり、なんかたくさん、今まで聞こえなかった音まで聞こえるようになった気がします。なるほど、これが新しい世界か!
これは昔、コンポを吊るすと音が全然違うぜ、つって言われて吊るしたときの衝撃に近いものがあります。

イヤフォンの違いってあるんですねー。音が大きく聞こえるというのは、つまり、聞こえなかった音まで聞こえるからですよ(弁解)。

世の、耳腐ってんな、と罵られ続けた同志たちよ、低音の違いというのは、意外と分かりやすいかもしれません。コンポを吊るして聞いて、うおお違う、と感動した方ならきっと同じ感動を味わえるものと思います。