と、いうような

上記のような状況に陥る寸前の、幸せすぎてこわいと感じることがある、という話をしたところ、「気持ち悪いので二度とその話をしないように」と怒られました。

ちなみに、個人的には「神田川」の主人公はこれと同じだと思ってます。
主人公は、結婚を目前に事故で死んでしまった彼と一緒に銭湯に行っていると思い込んで、寒い中、出てくるはずのない彼を待って、石鹸がカタカタなるまで立っているんです。番台の人も心配して一度見に来るんだけど「大丈夫、わたし、彼が出てくるまで待ってないと」と微笑む彼女を見て、ああ、この子はアレなんだ、と切ないような、悲しいような気持ちになって引っ込んでしまうのです。そして、赤い手ぬぐいかけた彼女が寒さに耐え切れなくなった頃、再び幻覚が彼女を包むのです。誰もいない右手を見上げながら、一人で彼女は頬を膨らませるんです。
「ねえ、遅いよ」
「凍え死ぬかと思ったよ」
「次は怒るからね」
彼女は返事のない会話をしながら、とぼとぼとせまいアパートに帰るんです。
神田川沿いの、二人が幸せだった頃のあのアパートに。

…という神田川新解釈を話したところ、「だから、本気で気持ち悪いからその話もうしないでって言ってるでしょ」って怒られました。
今日もいつもどおりです。