不安なあなたへのtips

僕は不安になることが少ない。いや、あるにはあるが、本当に具体的な不安しかない。漠然とした不安とかない。ある意味文学失格。ともあれ。
◯◯だったらどうしよう→どうしようもないよね→思考終了
みたいなフローしかない。
僕あきらめるのちょう早い。
やりようがあれば、そちらに向けて出来ることするけど、どうやっても抗えないことならすぐに諦めちゃう。

そんなこんなで以前キチガイの大家とガチモメしていた頃に、仕事中に勝手に家に入られたり鍵付け替えられたらどうしよっかなー、などと心配したことなどを思い出す訳です。
万が一、不安通りのことが起きたとしても、家に入れなくてこちらが困るのは一瞬だし、その一手で僕を殺し切らない限り、僕のターンに戻った時の優位性はハンパない訳なんです。
きちんと家賃振り込んでるのに鍵換えるってのは明らかな犯罪で、そして法治国家はわかり易い犯罪者にはマジ厳しい訳で。

そんなことを考えると僕の出来ることというのは、善良な市民として、店子として、義務を全てこなすことだけだなあと結論したのです。「そっちも悪いところあるんだからお互い様じゃんよ」なんて間違っても言わせない為に、どこから見てもよい人間であるように振る舞うこと。この人間に喧嘩を吹っかけたら自分が悪役になってしまうと思わせること。
それしか僕にはできないし、それだけやっておいて尚、火の粉がかかるならそれは仕方ないこと。どうしようもない。
だから僕は、鍵の付け替えを怖れるのを、やめました。物理的に阻止するのは不可能に近いし、対策出来てもコストがかかり過ぎるし。これは、「嫌だけど起こっても仕方ないこと」だと受け入れたのです。

そして、もし鍵を付け替えられても即座に行き詰まらないよう、自分がこの家の住人であること、家賃を毎月振り込んでいることを証明出来るものを持ち歩くことにしました(と言っても、保険証と家賃振込明細だけですが)。おまけのように当日の宿を確保出来るだけの現金。
それから逆襲の準備。これは民事なのか刑事なのか。慰謝料の相場は幾らなのか。社会的制裁として、不動産免許取り消し食らわすことくらいは出来るかなあ…ってことはまず認可した自治体の連絡先を調べて電話して、事前の相談実績作っておこうかしらん。
とか。

「不安なこと」を、「起こっても仕方ないこと」に落とし込み、そのアクシデントで事故死しないように対策だけしてしまえば、あとはまあ、不安とか入る余地なんかないわけで。それでも不安なら、前述のように逆襲のことを考えるといいのです。
冷静に考えて、認可取り消しのリスクを冒してまで嫌がらせする不動産屋がいるか?と考えられるようになると、もう不安は終わりに近づきます。
不安に思っていたことが起きる可能性としてはすごく低いし、もし起きたとしてもバッチバチに〆てやりゃあいいかあ、みたいな。

最後の最後に必要なのは、「これだけやって事故死したらもう、その時はその時で仕方ないじゃん」という開き直りだけだと思うのです。
逆にいうと、そうやって開き直るために色々足掻くんだと思うのです。生きる以上、リスクって絶対消せないし。ね。

不安になることの多くは、「知らないこと」「分からないこと」が必要以上にあなたを怯えさせているのだと思います。今そこに、本当にあるリスクを見極めるんです。
暗闇にブギーマンは潜んでいるのか、混沌はどこまで這い寄ってくるのか、あの子の口は本当に裂けているのかな?

僕たちは不安を抱えて生きている。それは消せなくても当たり前。無理して付き合うことはないけど、でも、押しつぶされることはもっとない。
我々はどこでも生きていける。どこかに生きる場所がきっとある。マズい状況なさっさと逃げ出して、いい日があるから、生きて行こう。

生きて行こうよ。