唄う骨

自分らしく生きる、という言葉を聞くたびに思い出す漫画があって、それは何かって戸田誠二氏の「アオカミ」という短編。読んだ人と話をすると、一番最初に思い出すのがそれかっ、とか叱られることはあるかもしれません。
でも、最近の薄っぺらい「自分らしい生き方をしたいから」というナニに思うことがあります。

ともあれ、青髭男爵の昔話に、かなり大胆な、そして繊細で伸びやかなアレンジを食らわした漫画です。むかしはwebでも読めたのだけど、単行本が出たのでアレみたいです。
ま、青髭といえば、今大流行の竜之介&キャスターですが、連中のアレにも通ずるアレです。あらすじを書くともう速攻ネタバレなのですが、なんとか察してください。一応言っておくと、グロではないです。

ともあれ「自分らしく生きる」ってちょう難しくて、少しでも「やりたいことができる」というのは本当に幸せなこと。

ちなみにぶんか社から出てる『唄う骨』という短編集に掲載されてます。これ悪いけどマストバイですよ。他の話も、すごくズキンとする話ばかり。六年前が初版みたいなので手に入りづらいかも知れないけど、ほんと読んでみてください。