いくとせ

幾つかの地方の法事に出席し、数えきれないナンマンダブを唱えていたんですが、ゲシュタルト崩壊の合間に、あれってソーシャルゲームでいうところのフレンド応援とか、ブログランキングでの「ワンクリックをお願いします」に似てやしないかな、とか、そんなことを考えました。

神仏世界では、超常現象を引き起こすために必要な信心ポイント(SP)というものがあり、これは毎日100ptが自然回復するのとは別にユーザーの唱えるナンマンダブなどの規程お祈り行動一回につき0.5ポイントチャージされる仕組み。
神仏世界でのし上がるためにはSPをコンスタントに回復させてくれる信者(ユーザー)の確保が絶対条件。

最初に飛び出したのは、それまで辛いことや大変なことがあった時という偶然頼みのお祈りアクショントリガーをイノベーション。毎日定時にお祈りするという教義をユーザーに広め、安定したタイミングでのSP供給を確立したイスラム教系。同じく、年のうちにハイタイムを何度か定め、期間内の莫大なSP供給をバックボーンに電撃的な行動を起こすユダヤ教系。
次世代には、前述のSP確保に加え自教ユーザーによる他教ユーザーキルという、運営が頭を抱える戦略で相対的にも絶対的にも現在トップ神仏に踊り出たキリスト教系。ソーシャルゲームが現実を侵食しよったで!

対する仏教系は、礼拝に派手さこそないものの、ナンマンダブの数が有り難みに直結するという斬新な教義を軸に、一部ヘビーユーザーやヘビーユーザーの開く法事などでナンマンダブ一万遍などの爆発的なSP供給を可能にしたのであった。
であった。
みたいな。

日々が飛び飛びのフィルムのようにすぎてゆく気がします。