いいニュースと悪いニュース

最近、自分のへこたれなさ具合に感心し始めていますっていうか僕が自分で自分を褒め始める時は大概精神的にアレな時なので自重するようにはしてるんですが、年明け、まずはインフルエンザとかかかってます。だから、ま、いっか。何かあっても熱のせい熱のせい。ケッセラセラ。

それから、そうそう。新年から景気の悪い話ばかりですが、退職することとなりました。誰がって僕が。可及的速やかに。なんなら今月とかにでも。

やー、公開反省会とかもアリかなあとか思うんですが、反省すべき点はあまりないよなーというのが現状の感じ。途方に暮れております。身の振り方についての途方、というよりはこの一年に得た教訓のしょうもなさについての途方、です。ほんとしょうもない。

強いて言うなら僕の失敗の原因は、言葉を選ばずに言うなら「人の安定嗜好の強度を見誤った」という一点のように思います。もしくはバカのバカさ加減を甘く見過ぎた。
前も少し書きましたが、僕は一昨年、よその会社の、障害者雇用の部門に転職しました。僕にとって不幸だったのは、直属の上司が常軌を逸した規格外のバカだということ。
そして相手にするべきものが、障害者に対する偏見や差別なんかではなく、どこの会社にもあるであろう怠惰や慢心だったということ。
そしてそしてそれが「障害者雇用への配慮」という皮をかぶって踏ん反り返っていることでした。

具体的に言うと、仕事をする上ではごくごく当たり前のことを「この部門は普通の会社とは違うんです」という、論理抜きのエクスキューズで否定するのがまかり通ってしまうこと。これがとにかく強固でした。

驚くべきことに、「現状を変えたくない」と強硬に主張するのは、障害を持って働く人々ではなく、仕事を差配する立場の人々でした。これは本当にびっくりする事柄でした。
別に障害者性善説に立つわけではありませんが、少なくともこの職場では、働く、ということに後ろ向きな障害者はいませんでした。
問題なのは、束ねる立場にある人々。ある程度の地位にあり、ある程度の実務を担い、自分は簡単には挿げ替えられないという自覚を持った人々。

仕事をやりやすくすること、それに伴うリスク、これらを天秤にかけるのなら理解できますが、彼らの中にあるのは、ただただリスクを避けたいという意識でした。
「前例がない」「今、変更の必要を感じていない」「今べつに誰も困ってない」エトセトラエトセトラ。

端的に言うと、複雑なことを考えるのをやめた人がほんとに多かった。これに尽きます。しかし酷かった。
言葉を選ばずに言いますが、そびえ立つクソ程に酷かったです。
結果として全方位に良いものが出来れば少しは意識も変わるかと思ったら、「これで仕事を奪われる人が出てくる」とか抜かす始末。
仕事のために仕事してどうすんの。時間潰しのバリエーションを増やすのが仕事じゃないでしょ。
もう笑っちゃう人もいるかもしれないけれど、誰かが一度ミスをしたら、そのミスが再び起きないようにすることは、「新しくチェック工程を一つ増やす」というのがベストなんだそうです。たかだか宅急便の伝票ひとつ書くのに、コピーを二回とって三人のサインが入るって想像できますか?僕は、今年に入ってようやく想像出来るようになったヨ。現実を受け入れたともいう。

一方ロシアはのコピペみたいならかわいげもあるというか一理もあるし、特定のロジック下では合理的だけど、こちとらWindows2000環境じゃなきゃ動かない昔のフリーソフトが使えなくなると困るからって、vistaで2000のエミュレータ走らせて仕事してるくらい酷いんだから。
しかもそれを改善しようとしない一番の理由が「不具合が起きていないから」なんだからびっくりしちゃう。なんか複雑なシステムの根幹とかに関わって今更戻せないとかじゃないんだ。うわー。みたいな。

ま、上記のは全部たとえ話ですけど*1

ともあれ彼らは心底、現状に満足していました。目の前で起きていること以外を考える余裕がないというより、酷い言い方をすれば、メンドくさいんですね。
ただただメンドくさがってるのです。責任も取りたくないし、新しい仕事も覚えたくないの。
もっとキツい言い方をすると、「障害者に新しい仕事を教えるリスク」が嫌で嫌でたまんないの。お前こそ転職しろバーカ。僕もうほんと声を大にして叫んじゃう。
もうほんとバカ。笑っちゃうくらいバカ。今は罵れば罵るほど心が楽になるのでちょっと過剰なくらいバカにしますが、ほんと呼吸困難になるくらいバカなんです。なんでこんなに凝縮しちゃったんだろう。何を何年食べ続けたらそうなるの?生まれつきなの?

これは望んでこの部署に来た人が少なかったというよりは、理念のある人をどんどん取り除いて行った結果がこの有様らしいですが、まあ、ともあれ。

じゃあなんでそんな職場に僕なんか呼んで来たの、って話です。まあ、呼んでくれた人の理念と実際の部署の中身に乖離があるってのも世間的にはよくある話とは思えども。
ともあれ呼んでくれた人の恩と義理に見合う程度には努力もしたし、エクスキューズが立つところまではわたくしやりましたので、またもや詮の無い話。権力だけ振り回すバカのおもりとかもう無理。そろそろ殺し合いになるでコレ。

そんな訳でわたくしはまた流浪の人になります。基本的には自分でなんとかしますが、興味のある方は拾ってください。自分でいうのもアレですが、普通に当たり前の仕事をしますよ。てへへ。

*1:たとえ話だといいね。