世界の足立区、2

懲りずにまた開拓。今度は黒田硫黄の漫画に出てくる屋台みたいなラーメン屋。墨で描かれてごちゃごちゃして、狭くて官能的。っていうかはっきり汚いんですがともあれ。

入った途端にカウンターで突っ伏して動かないオッサンが一人。もう仕方ないので奥に入ったら隣のサラリーマンはビール飲んで顔真っ赤。出来上がってました。お昼です。十二時十分です。満貫です。

いっぱいかな?と思ったら奥のおっちゃんが席立って空けてくれました。店主でした。普通ならサプライズなんでしょうが、それほど驚きません。足立区ジョークにも慣れてきました。

注文してしばらく。耳を澄ませてると、隣のサラリーマンが話してるのはどうやら小泉淳一郎似の上司の悪口です。まだランチタイムですが気にしないアウトロー。この人この後会社に戻るのかな。入口付近の人はピクリともしません。息してんのかな。

頼んだラーメンは意外と美味しかったですが、北海道のジャガイモ農家かっていうくらい蝿がブンブンいっていたのが煩かったです。ほぼずっと箸を持たない手で蝿を追っていたという。これ今お店入ってきた人が見たら、入り口の方から順に気絶してる、泥酔してる、指揮者の真似しながらラーメン食べてる、という通報レベルのカオスだなあとか思うと何ともおかしくて仕方ありませんでした。

ちなみにまだお腹壊してません。意外と丈夫だな僕。