夏休み

なっつやっすみなっつやっすみー。
正確にはまだ夏休みではないのですが、もう半分そんなものよね。

身の丈とその他の話
佐藤氏のインタビュー形式はなんというか、普通の懺悔では悔い改められないタイプの難儀な人のするエクストリーム告解のような感があります。生きるために苦痛の閾値を上げる修行をしていたら、より傷口をグリグリ開いて大公開しないと痛くもないし、痛くないから罰を受けてる感がなくなってしまった、みたいな。この奥さんは、それに付き合わされてるだけだとしたらとんだとばっちり苦行。知らないけど。
それにしても「人間でなくなった人」というのは言い得て妙。もしかしたらこの人のことを言っているのではないのかも知れませんが、まあ、その、人間越えてるよね。超えてるのではなく、越えてる。
僕も常々、身の丈をなくした先には何もないと説き続けておりますが、身の丈で居るからこそ、それはなかなか難しいこと。サイボーグ全盛の時代に生身でいることを選ぶような酔狂。身の丈より大きなキグルミの中に入りたい欲求は時として膨れるし、見たことのない夢はそりゃ魅力的。自分と世界の境界線を明らかにして生きるのは、健全だけどそれなりに孤独です。没入しにくいし、熱は僕を浮かさないし。
でも、こちとら伊達と酔狂でやってんだ、って話です。
この先に何があるの、と問われたら、判らない、と返事をするしかないけれど、身の丈に溜めたこの鬱屈をいつか活かす日がくる筈と思いながら生きてます。
身の丈のまま、身の丈以上になったものと対峙するなんて、想像するだけでロマンよねとしか言えない。