業が深い

つい最近見聞きしたことがあります。
それは相当理不尽で、利も理もなく、情すらないことでした。
鬼女板まとめをチェックするのが趣味である僕でさえ、第一声として、うっわひっでえな、しか出て来ないし、迷うことなく「美しくない」出来事でした。僕はそこに居合わせず、居合わせた人も、突然の出来事に動けないくらいの不意打ちでした。
それは爪痕だけを残してゆきました。

暗い気持ちになって、つまらねえな、と悪態をついて、僕の中にむくむくともたげたのは意外なことに「張り合い」でありました。
オーケー、やってやろうじゃないか。もし万が一「次」があったなら、次こそは、つまらない理不尽をねじ伏せるか、より強大な理不尽で掻き消して、同じ思いをさせてあげようじゃないか。迂闊に飛び込んでくる理不尽を、絶対にバッチバチにしてやるんだ。あらかじめ準備した僕がどんな生き物になるかを教えてやるんだ。

どうやら僕は、なんのかんのと偉そうなことを言いながら、闘争を望んでいるようだと気付いて、少し残念な気分になります。棒を持てば振りたくなるし、振れるようになれば当てたくなる、というのは真実なのかも知れません。決闘の時間なんて、なるべくなら来ない方がよいけれど、もし訪れてしまった時は、すばやく、しずかに、そして徹底的に。

そんなこんなでまずは仕事頑張ろうかな、と思うのです。こんなのを日々の張り合いにするのは間違っているけど、でも、業が深いんだものなァ。仕方ないよなァ…。