揺れる思い

体中でカンダタ

仕事は、まあ、楽しいってわけじゃないけど、やってりゃ結果も出るから面白いといえば面白いんだけど、ねえ。

僕は思うのだけど、人の上に立つ資質、というものは確実に存在するのですよ。それは、集団の性質にもよりますが、最低条件として、人を信じるということがあるんです。
信じていない人を縛るためにはどうやったって鎖が必要で、鎖で人を繋ぐには、二本の腕以上の数を管理なんて出来ないんです。

クビにすんぞ、と凄んでもそれは、クビにされたくない人がクビにされたら困る期間だけ自主的に留まっているだけで、支配出来てるわけではないんです。
おそらくは、過去に手酷く裏切られた経験があるか、逆に手酷く裏切った経験があるかで、トラウマになっているのだろうけれど、人の上に立つ資質のもう一つは「トラウマを持たない」だと思います。失敗体験、成功体験に心がとらわれていてはどうしようもありません。

何かに囚われた人は、本当の意味で自由にはなれません。囚われた場所から、鎖の届く範囲をいつまでもうろうろするだけ。
いつまでも。