『東京トイボックス』(うめ/モーニング連載中)

僕はモーニングの漫画がすきなんですが、その中でも最近連載の始まった『東京トイボックス』がたいへん面白いと思うて読んでおります。
あらすじを言うと、ゲーム製作会社の男の人(アッパーダメとダウナーダメの混じり加減が絶妙だがどちらにせよダメ人間)とそこへ飛ばされてきた女の人(バリキャリ(死語)だけども家に帰るとジャージにメガネでヒーローマニア)がかなりぶつかりあうという話なんですが、なんといいますか、うん、面白いのです。
とかくゲーム製作に関わる話題となると、オタのコアな話題とか、デスマーチがどうのとか、創作者のなんとかとか、あからさまな揶揄だの批判だのの話題ばかり、という偏見が僕にはあるのですが、それを小気味よいくらいにスコーンと投げ飛ばす快作なんです。
まあ勿論、何を差し置いても絵が好きってのもあるんですが、地に足がついてるんですね。物語が。現実に起こりうるかどうかといったら否です。ですが地に足がついてるんです。これは絶妙なバランスなしには為しえない偉業です。絶賛しちゃいます。
そもそも僕は「東京に出てきてる人」というのが好きです。何事か思惑があったりなかったりしつつ、故郷から離れ、暮らしている人が好きです。方言が好きです。お出かけ着より部屋着の方が好きです。まあ、つまり要約すると月山さん萌えです。

というわけで探しているうちに作者のうめさんのブログを発見。うわー。インターネット凄いなー。というか『実は二人組だったりする』というところに壮絶に驚愕しました。
あと、こんな面白い漫画が十週で終わっていいはずがないので今週から出しますアンケート。本気です。