なぜ人を殺してはいけないのか(3)

昨日書いたのを見返して今日。つくづく僕は殺人を「手段」としてとらえているのが大きいなあ、ということに気付きました。
なんちゅーか、人を殺す、ということそれ自体が目的という可能性がアウトオブ想像でした。
でも、いるのかなそんな人。うーん。
侮辱されたから殺した、邪魔になったから殺した、借金返済を迫られたから殺した、むしゃくしゃしたから殺した。それらが動機の殺人はすべて手段としての殺人であります。それらは短慮の結果であり、理性や言葉の及ぶ範囲です。
しかしもし仮に、目的としての殺人が存在した場合、たしかにちょっと慄然とするものがあります。自分を確認するためでもなく、快楽や利益の為でもなく、人を殺すこと自体を目的とする人がいたとしたら。
短慮でも衝動でもなく、倫理も情愛も理解したうえで殺人に及ぶ人を説得する言葉は、今の僕にはありません。
うーん。まだまだ考えることはたくさんあるなあ。