開き直ってコミケにゆくの巻。

コミケに出かけ、創作をしている人々の集まる空気に触れてゆくつもりでしたが正直なところ、少し気が重い部分もありました。
旧知の人々の顔を見たいと思う気持ちに偽りはないのですが、果たして「今の僕」というものが彼ら・彼女らにとって旧交を温めるにたる人物であろうかと考えると、どうにも苦々しい気持ちになってしまうのでした。女々しい言い方ですが、今の僕は忙しがり、遊び呆けているばかりなのです。気付いているならどうにかすればいいのに、していないのです。創作家面をして、最近どうにも書けないんです、とのたまって恥じないことを冗談に出来ないくらい今の僕は創作から遠ざかっているのです。遠ざかって初めて知る恥というものもあることを知りました。
といっても僕はいい加減な人間なので、朝が来ればそのあたりのこともとりあえず棚上げして出かける、という業を身に付けてしまいました。目覚め、しばらく家事を済ませ、そして出かける東京の海です。

でかけたコミケでは久方ぶりに会う人が多く(といってもすべての人には会うことは出来なかったのですが)、色々な人となんとか会ってほんの少しおしゃべりを出来たことが、ひどく勇気を湧かせてくれたように思います。皆様、本当にありがとうございました。
また、ああいう熱気の中を歩き回るだけで、随分気が楽になりました。3日目はエロの日なので、例年通り異様なオーラみたいなものが肌にネトクト伝わってくるのですが、それすらも一種感動的な体験でした。
正直に、僕は今書けない状況にある、ということを認めてしまえば多分楽なのだと思います。書けず、書かず、ただ渇望しているのが今の状態です。創作をしている友人たちに恥ずかしいと思うのは多分エクスキューズで、たぶん自分がそういう状況にあるというのを認めたくないだけなのだと思います。
つまり、僕は、今、僕であることの責任を果たしていません。
これはいけない。これはいけませんよね。果たせなかっただけなのか、果たせるのに果たさなかったのか、そろそろはっきりさせる時期に来たのかもしれません。でも難しいなあ。
僕は多分、根本がいい加減な人間なので、その辺りの答えを出した後すぐに翻したり、出す前に棚上げしたり、持ち帰って検討したりしてしまうのです。色々聞いた中でも、打ち上げで言われた言葉が胸に残っています。
「ねえ、人生は短いよ。本当に短いよ」
それは多分、真実なのだと思います。人生は短い。短いんだ。