もてたい、と嘆く若者に対して、

そんなに酔ってもいないのに、「誰からも嫌われないようにしてるのと誰からも好かれるようにしてるのは違うことだし、そのどちらを選んでも誰かから本当に好きになってもらえることはないと思うよ」と言い切るのはいかがなものかと思います。
そこまで言うんだったら「自分をしっかり持つことだと思うよ」と付け加えてもよかった。

このところ、とかく「恋人がほしい」とか「恋愛がしたい」という欲求を聞くに付け、それは表現力が足りなくてそんな感じの表現になっているだけなのか、それとも単純に相手を選ばずにそういう行為がしたいだけなのか、と考えることが多くなっています。いやまあ、誰かと一緒にいたい、というのはそれはそれで構わないんだけれど、いわゆる恋愛至上主義、みたいなものに踊らされて、恋愛がコミュニケーションの頂点(もしくは最深部)にあるものだという認識してしまうのは、いかがなものかと思うのよね。
「彼女ほしいなあ」が「俺のこと好きになってくれるかわいこちゃんいねえかなあ」の意味なのだとすれば、自身を好きになれない人間を好いてくれる人などいないのではないかなあ、と思うのです。それだったら「俺こんなに素敵なのにもてないなんて世の中間違ってる!」の方が見込みがある気がします。それなら、あなたの長所に気付ける人に出会えてないだけ、という見方も出来ます。もちろん、自分を素敵だと思うポイントが壮絶にズレている可能性がないわけではないけれど。