同人誌について思うこと

同人誌、というものはもちろん「楽しい」というのが一義であって然るべきなのだけれど、楽しいを追求するときに「辛い」を排除するだけというのはやっぱり違うと感じます。
楽しいというのは「辛い」から逃げることではないと感じます。
「辛い」というのはそれぞれ定義が違って、たとえば膨大な作業こそを辛いと思う人も、undoの効かない作業こそが辛いと思う人もいます。孤独だけが辛いという人もいます。
思うに、本当に「続いてゆく同人誌」というものがあるとすれば、それは、同じタイプの「辛い」を抱える人々が、一人では乗り越えられないそれをお互いに課して、「わたしは一人ではない」という一点にすがって達成してゆくようなものが理想なのではないでしょうか。
なんとなく思うだけだけれど。
目指すものが違っても一緒にやれるけれど、「辛い」と思うことが決定的に違ってきてしまうのではなかろうか。
今、僕が唯一関わっている「オサッシシマス」がこの先、どの方向へ向かうのかは判らないけれど、僕にとってそこは、「一切の言い訳が出来ない場所」なので楽しいんだろうなあ、と思います。締め切りは、辛ければ延ばしてももらえるし、参加しなかったからといってペナルティがあるわけでもないし。その反面として、やっつけの原稿を出せない場所というところが一番の美点であり恐ろしい点でもあるのだろうなあ、と思います。

昨日のオサッシシマス会で、そろそろ僕の主催でも同人誌を作っても良いんじゃないかという意見をもらってぼつぼつ考えています。