思ゆれば。

いつまでも折れないこと、かわらないことが芯の強さではないのだ。

芯に据えるものは、自分でないほうが良い。自分で自分を諦めるのは、思うよりもたやすいことだ。
それよりは、他人がよい。自分が無くなっても、どうしても投げ捨てられないくらいに大事な他人を作るとよい。
他人同士が、お互いが、お互いのための芯となれるとよい。蔦のように絡み合う二重螺旋が人を作るのである。人は、幾重もの螺旋であるべきなのだ。

わたしがわたしでなくなったとしても、それでよいと思う。わたしは、人のために変わる人を、うつくしいと思う。迷い、躊躇い、そして変わってしまえる人をうつくしいと思う。

うつくしくなりたいと思う。