世界はいつも何かの枝葉末節。

oberon2010-07-30

口に合わぬ料理を前に、比喩ではなく頭を抱えている少女。
そんな少女からのメールを受信した彼女が耳にした救急車のサイレン。
サイレンを鳴らしまくる救急車の中にいた男。
彼の母校の教室で、男の残した落書きを眺める高校生の男女。
彼らの担任が今まさに立ち入ろうとしている問題児の住むアパートメント。
先週、その屋上に落ちて来た隕石を遠くから眺めていたスーパーの店員。
そんな彼女が昔付き合っていた男性がまさに埋められようとしている樹海。
そんな彼とは関係なく樹海で繰り広げられる逃亡劇。
その発端となった銀行強盗の現場に居合わせた女子高生。
彼女の鞄の中にあったクロスワードパズルの作家が熱心なファンに言い寄られている横で、わたしはこれを書いています。