最近の読書

先週から、急に紙媒体の活字が読みたくなって買ってます。
一冊目はハヤカワ文庫から「暗殺者グレイマン」。暗殺者の倫理的なものと仕事の整合性とかが読めるといいなーと思って読んだのだけど、中身は比較的カラッとした銃撃戦もの。主人公が徐々にズダボロになりながらアメリカンスピリットだけを頼りに、人道矜恃以外に助ける義理のない囚われた他所の双子を救うため、単独ヨーロッパを縦断する話。名付けて、ジェントリーどうでしょう。なんだかんだ言って面白かったのかしら。圧倒的優位だった悪役が徐々に馬脚を現してくるってのを見てるの楽しいよね。あんまり派手にやられると緊張感なくなっちゃうけど。

次に、面白いと聞いてこっそり買った星海社の「マージナルオペレーション」。一言で言うとほんとに読みやすい文章。読みやすすぎて、誤字とかが気になるくらいの感じ。あらすじは、自分を完全ダメ人間と思っていた失業者の主人公に軍事指揮させてみたら天才で、でも壮絶に自己評価が低いから周りからちやほやされても今ひとつ響かないという残念なお話。
自分の望まない才能でチヤホヤされるというのはよくある話で、本人としては嬉しかったりもどかしかったりするのだけれど、何れにせよ人が人に認められてゆくってのは見ていて気持ちいいよね、という物語。
僕の好きな物語には、人を認めるという才能を隠さない好人物が多い気がします。あと必要なのは、それをまっすぐ受け止める度量の主人公だ。

三冊目は、やはりハヤカワで「zoo city」。これはまだ読み始めたばっかり。ファンタジーかSFか、僕は動物が出てくるフィクションに弱いのは間違いないので、多分面白がるのだと思います。なんかそんな予感がします。あと舞台がアフリカ。
ゆっくり読もうっと。

あとは昨日まとめて買い込んだものリスト。

  • 町で噂の天狗の子11
  • 軍靴のヴァルツァー5
  • 木曜日のフルット3
  • マージナルオペレーション2
  • 9マイルは遠すぎる
  • あわひめ先生の教イク的指導