世界の足立区

その辺の、よく分からない定食屋に入ると、中にはコントみたいなサスペンダーのおじいちゃん。
外ののぼりに書いてあったラーメンを頼むと言いにくそうに「…今日は、麺が、切れちゃって」。
じゃあ炒飯でいいや、今度は「米、炊いてねえもんで…」。
それじゃ冷やし中華は?尋ねると一瞬明るい顔になるけど、すぐに「あ、胡瓜が切れてるんだった」。もう最初の言いにくそうな感じゼロ。ちょうフレンドリースマイル。同行した人が、俺別に胡瓜なくてもいいよ、と助け舟出すとおじいちゃん首を振って「胡瓜がなきゃ冷やし中華はおいしくないよ」。僕にはその心がわからん。ほなら胡瓜仕入れとけや。

結局それしか作れないというので、冷やしたぬきソバになりました。味は普通でした。今のところお腹も壊してません。世界の足立区あなどれない。