追記。

今ふと思ったんだけども、後日色々なところのレポートを眺めてふと思ったのは、やっぱりはてなで探したらはてなメインの感想が集まるんだなあ、ということに気付いてなんとなく愕然としました。うお、あぶない、見誤るところだった。みたいな。
一晩寝て起きて、一言で総括すると先日のあのイベントは「ラノベ界隈」と「それ以外」だったのかしらん、などと考えてみてそこはかとない違和感を感じたわけであります。
はてダのレポートをずらっと続けて読むと、あのイベントのキモはセカイ系とか著名人の出店・来店に終始したような印象を少なからず受けるのですが、実際その場にいたものとしては、そうでもないなあ、とか思ったわけなんですね。
つまり、こう、何が言いたいかというと、webで発言しない来場者を含めると、むしろラノベ以外の方もいっぱいいたんじゃなかろうか、と。そういうことなんです。勿論秋葉原という立地もあったし、ラノベ界隈のブースが大盛況だったのも間違いのないことなんですが、なんていえばいいんだろうなあ。

はてなダイアリーの楽しみ方としては、ひとつ大きな物・話題に対して「僕はこう思った」「私はこう思った」という、色々な日記を見渡しているうちに、いつのまにか全体像が見えてくるような気になる、というのが面白いところだと思うんです。実際僕も話題のキーワードを使って何か書くときは、そういう楽しみ方をしておる次第なのです。
で、それを踏まえて今回は、はてダユーザーの興味がラノベ界隈(このくくり方も実際乱暴だと自分で思いますが)だったのじゃないかな、と。
だから、今回のはてダでラノベ界隈について言及されているものは、言ってみれば文学フリマそれ自体というよりも「ラノベ界隈」というものについて、「文学フリマというイベントで見えた側面」を語るというような、そんな感じがするんですね。
だもので、「文学フリマ」について僕が興味を覚えたエントリーは、たいがいすごく個人的な内容のものばかりでありました。友達が来てくれたとか、こんな珍しいものを買ったとか、こういうサークルの形もあるんだって感心したとか、こういう対応はいやだったとか。

で。
それをさらに踏まえて考えてみると、僕はあの場所について、大きな流れがないところについて好感を持ったのだと思ったわけです。あのそんなに大きいとはいえない会場の中に、かたよりなく詩人のブース、童話のブース、歴史小説もあったし学生の会誌やファンタジーやSFや研究書、評論、はては珍しい文献のカタログなんてものもあったわけです。演劇とかもあった。そんな中で僕は、自分の興味のある分野のとなりで、今まで未知のカテゴリのブースがあって、ついでに覗いて新しい発見を得るとか、そういう不思議な連鎖がすごく面白かったんですね。

だから、別に何を言うわけでもないんだけど、例えば著名人の本を探してそれだけ買って帰った、後は見る気にもならなかった、というような感想をみるたびに、なんとなく勿体ないんではないかなあ、と思ってしまうんであります。
…余計なお世話っていうかとりようによっては攻撃的な物言いですみません。別にまったく攻撃的な意図はないんですけど。抗議が来たらあやまります。いいや、先にあやまっとけ。ごめんちゃい。