人の心を読みたくて
今度は比較的明るい、そして硬い話と同じ世界のものかと疑うようなものが読みたくて買ったもの。
- 24のひとみ
- これはうそつきとして押さえておかなきゃ嘘。というか絵が本当に好きです。この太い線。何の意味もなく背景にケルベロスが歩いてる、というのが理想の一端だと話していた人が面白がってくれるかどうかが分水嶺。
- それでも町は廻っている
- 今年のベストオブベスト。なんでもない日常系のお話と思いきや、単行本で読み返すとそこかしこに出てくる「あ、こんなところにコレ!」。最初から町の情景は完成していて、そこを切り取った話だったんだなあ、ということに気付くとびっくりします。爺さんがけっこうちょこちょこ出てたのとかは本当にびっくりした。行き当たりばったりで新キャラを出さない漫画。ほんとすごい。
- ベクターケースファイル
- それ町のとなりにあった。のでパラパラ読んでみたところ虫知識が多く、こりゃあ類を見ないタイプの薀蓄漫画だ、と思って購入。話自体は稲穂の内面葛藤を描かない部分の方が面白かったように思います。あの人は超人だから素敵なのに。みたいな。自分のせいで…と悩むところは、なんだか超人に無理矢理悩ませたような感じがしました。あとちょっと電車の中で読むには絵がエロい。それ町のみならずこちらも多津丘の人が言及していたことに後で気付きちょっとびっくり。でもこれマイナー漫画なのかなあ。結構本屋で見るけど。
- 少女ファイト
- 日本橋ヨヲコは好みが分かれるみたいだけれど、あたくしはたいへん好き。誰もが思う、あのとき「こういえたらよかったのにな」みたいな小さな後悔を、ぷちぷち潰してゆく物語。人はのびゆく。生きてゆく。のような。
- 沈夫人の料理人
- ドMですみません。面白くて堪りませんが、ハッピーエンド原理主義者には多分認められない異端のハッピーエンド。ドMで申し訳ありません奥様。