マージナルオペレーション2巻

あらまあ、と思うような面白さ。
一巻もそこそこ面白かったのだけど、舞台が日本になると不意に異界感が増しますね。
リーガルに手にはいるもので交戦しようとすると、やっぱそこに行き着くよなあという武器をチョイスするアラタさん萌え。
こういう小説を書くためには、日頃からそういう脳*1になってないと書けないのではないかとも思うのですが、実際のところどうなんですかね。
虎眼流の真髄は、「ゾンビが出たらどうやって生存しようか」とか「日本で火器を入手するには幾つのステップが必要か」とかを考えるのに似てるかも知れないですね。鍛錬した人間にかかれば万物はすべて工夫次第。

ともあれ大変堪能させていただきました。主人公はラブコメ的にアンポンタンだけど、生きたファンタジーだから仕方ありません。
これ、文庫とかで出したらもっと凄いヒットになったんじゃないの、とも思います。読みやすくて面白いし。
一冊あたりがお高めなのが難点ですが、本にお金をつぎ込むのは作者へのエイドでもありますので、是非皆様も書店で買って本を読むといいです。1200円。ちょっと高いけど早川文庫の厚いやつだと思えば、ほら。許せる気が。

*1:合法的に手にはいるものを武器にしてでどの程度までのことが出来るかなー的な脳。いわゆるシュミレートテロリスト脳