文学フリマレポートつづき。
読後感想文など。
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- 『mouse』
- 古川さんのとこの新刊。『学生さんの話(暗い)・香子の話(暗い)・学生さんの話(根は暗い)』という自作への評価を目にしていたのでそのような心持で読みましたが、どれも言うほど暗くはないんではないかというのが素直な感想でありました。暗いというよりは落ち着いているというか。どれかというと三つ目の話が面白かったように思います。ひまわりの影のくだりなどは白眉ではないかと思います。ファンタジーだ。この人はやはりファンタジーうまいなあ。ただ僕は学園ものというものにリアリティというか「現実っぽさ」というものを求めていないのでそう思うのかもしれませんが、脇役である級友とのいかにもなやりとりなどは全体のトーンからすると少々浮き上がっていたように思います。でもファンタジーとしてのディテールは秀逸。
- 『クマリネvol.2』
- 『海 レジャーランド フェリー』
- 『mouse』
とりあえずこんなところかしらん。